詩 果てるも

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その息吹は

幾年から

地に這い

根に支えられ

生き地(血)を吸っては

命を救った

冷気に晒され

初春の若き

生の光さえ

知ることもなく

絶えそうにも

我が身を千切り

命は翌年へ

誰を待つでもなし

この地に行かん

花びらの散るまで

また

木漏れ日に

慕いて

地を吸う日々