ー陽に翳した命ー


何も見えない闇の中
彷徨いはてて
それは 死か 生か
その愚かさだけが
生きる道なら
思考という 先に
道はあるだろうか

 

なにものをも 
遮れない 道はあるのか
生きる事のいみには
悲しみも 苦しみも全て
含まれるのか

 

あの日 思考した世界には
在るべきもの がない
ただひたすら歩いた先
身も 心も 彷徨いの中
消えてしまった

 

命の 屍は
我 標本に 相応しい